2017年春、東京ディズニーシーに新アトラクションとしてファインディング・ドリーが登場すると発表されました。
これはどんなアトラクションになるのでしょうか。
アカデミー賞を受賞した「ファインディング・ニモ」
ディズニー/ピクサーのアニメで初めてアカデミー賞長編アニメ賞を受賞した作品はなんだったか、覚えていますか?正解は2003年公開の「ファインディング・ニモ」です。
実は長編アニメ賞ができたのは2001年のことで、「トイ・ストーリー」「バグズ・ライフ」と快進撃を続けていたピクサーに受賞させるために作った賞、などと噂され、最初の長編アニメ賞はピクサーの「モンスターズ・インク」が本命と言われていたのです。
ところが蓋を開けてみれば栄冠に輝いたのはドリームワークス・アニメーションの「シュレック」だったのです。
翌2002年もキャラクター・グッズが大当たりしてディズニーの救世主となったピクサーの「リロ・アンド・スティッチ」が本命。対抗はディズニーアニメーション・スタジオの「トレジャー・プラネット」と思われていたのですが、ご存知のように宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が受賞しました。
そして2003年、3度目の正直でピクサー・アニメがオスカーに輝いたのが「ファインディング・ニモ」だったのです。
ファインディング・ニモは脇役たちが人気
それから12年が経ちますが、ニモの人気は一向におとろえていません。世界中のディズニーパークに次々とアトラクションが作られて、人気のほどを示しています。日本でも2009年に東京ディズニーシーに「タートル・トーク」がオープンし、ニモを助けたウミガメのクラッシュとナンヨウハギのドリーがゲストと絶妙な会話をすることで人気を博しています。
面白いことに「ファインディング・ニモ」は主人公のニモより脇役の方が人気がある作品なんです。
特に人気があるのは、物忘れの天才のドリーで、彼女のフェイスブック・ページをフォローしている人はなんと2852万人。
これはミッキーマウスのフォロワーの1138万人の倍以上で、もちろんディズニーとピクサーの全キャラクターの中でもトップです。
このドリー人気をディズニー/ピクサーが放っておくわけもなく、2016年6月に13年ぶりの「ファインディング・ニモ」の続編として、ドリーが主役の「ファインディング・ドリー(原題)」が公開されることになりました。
日本公開はアメリカより一か月遅れの2016年7月が予定されていますが、前作におとらないヒットとなることはほぼ確実でしょう。
新アトラクションはどんなもの?
映画の公開に合わせるかのように、東京ディズニーシーにも「ファインディング・ニモ」と「ファインディング・ドリー」の世界をテーマにした新アトラクションが登場します。これはカクレクマノミを思わせる魚型の潜水艦に乗り込んだゲストが、ニモやドリーたちが暮らす海の世界を冒険するというもので、2017年春のオープンが予定されています。
この新アトラクションはポートディズカバリーの看板アトラクションであるストームライダーと入れ替わる形で作られるということなので、基本的にはストームライダーの設備を応用したものになると思われます。
今までにも東京ディズニーランドのマジックカーペット世界一周 サークルビジョン360°が、設備を流用してアメリカン・ジャーニー サークルビジョン360°、そしてビジョナリアムへと変化したような例がありますから、今回も基本的にはストームライダーの飛行型気象観測ラボが魚型潜水艦に変更されると考えていいのではないでしょうか。
プレスリリースによると、ストームライダーとのいちばん大きな違いは乗るたびに海中で会える海の仲間たちが変わることで、何回でも楽しめるものになるようです。
これは、ひとつのコースしかなかったスター・ツアーズが、スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニューにリニューアルして、54通りのストーリーを楽しめるようになったのと同じようなシステムが導入されるのではないかと思います。
アトラクションの開発にあたっては「ファインディング・ドリー」の制作スタッフも参加しているというので、映画とアトラクションが連携することは間違いないでしょう。
2017年の登場が楽しみな新アトラクションですが、これを100%楽しむためにも来年公開の「ファインディング・ドリー」は見逃せませんね。
まとめ
2016年、ファインディング・ニモで人気者のドリーが主役の映画が制作されます。アトラクションは、その映画と連携した魚型潜水艦で海の世界を冒険するというもの。
「ファインディング・ドリー」はアトラクションに乗る前までに見ておきましょう。
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