引用:http://www.tokyodisneyresort.jp/attraction/detail/str_id:pd_storm/
2017年春、東京ディズニーシーのポートディスカバリーに「ファインディング・ニモ」とその続編「ファインディング・ドリー(原題)」をテーマにした新アトラクションが登場することが決定しました。
そのアトラクションの導入にともなって、ストームライダーが2016年5月中旬でクローズしてしまうことになりました。
1)ストームライダーの特徴
この突然の発表に、全世界のストームライダー・ファン、特にお調子者のキャプテン・デイビスのファンの方はさぞお嘆きでしょう。すでにストームライダーの存続を望む署名活動や、終了するのはわかったから終了のイベントで有終の美を飾って欲しいという署名活動などが各地で行われています。
一般のゲストに確実にできることは、終了までの1年足らずに悔いのないように何度もストームライダーに乗っておくことでしょう。
ストームライダーは2001年9月4日の東京ディズニーシー・グランドオープンと同時に私たちの前に現れたアトラクションで、20世紀初頭の人々が描いた架空の未来というコンセプトのポートディスカバリーを代表する人気アトラクションでした。
飛行機操縦訓練用のフライトシミュレーターの技術を使った点では、東京ディズニーランドのスター・ツアーズと同じタイプのアトラクションでしたが、当時のスター・ツアーズがミニチュアや光学合成の映像を使っていたのに対して、ストームライダーは映像をすべてCGで作り上げていたというのが大きな違いでした。
2000年といえば、前年にキアヌ・リーヴィス主演の「マトリックス」、翌年にピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」が公開されて、CG技術の精度が急速に上がっていた時期で、ストームライダーも実写と見まごう映像が驚きをもって迎え入れられた時代でした。
CGにしたことで従来のミニチュア特撮では不可能だった映像とライドの動きを完全にシンクロさせるという技術も完成し、ストームライダーはまさに21世紀的なアトラクションだったのです。
2)キャラクターもの重視へ
開園当時の東京ディズニーシーは、東京ディズニーランドとの差別化をはかるために、多くのアトラクションがディズニー・キャラクターとは関係のないテーマで作られていました。これは東京ディズニーランドを子供向けに、東京ディズニーシーを大人向けにという戦略の一環でもあったのです。
そのため「リトル・マーメイド」をモチーフにしたマーメイド・ラグーンと「アラジン」をモチーフにしたアラビアン・コースト以外は、ほとんどディズニー・キャラとは関係のないアトラクションとしてデザインされていました。
それから15年経った現在、ディズニーシーのショーやアトラクションにもどんどんディズニー・キャラの要素が入ってくるようになりました。
これは日本だけではなく、世界的にキャラクター展開をして行こうというディズニーの戦略のようで、たとえばイッツ・ア・スモール・ワールドの中にディズニーのキャラクターを登場させたり、本家ディズニーランドのシンボル的存在だった潜水艦のアトラクション「サブマリン・ヴォヤッジ」をファインディング・ニモ仕様に改装して「ファインディング・ニモ・サブマリン・ヴォヤッジ」にしたりということが世界的に行われているのです。
今回のストームライダーのファインディング・ニモへのチェンジもそういう流れの一貫なのでしょう。
3)惜しまれるキャプテン・デイビスのキャラ
それにしても、キャラクターものではないはずのストームライダーから生まれたキャプテン・デイビスというキャラの立ち過ぎたキャラクターは奇跡的な存在といえるでしょう。姿を見せずにこれだけ印象が深いのは、キャプテン・デイビスとカントリーベア・シアターの裏方のルーファスぐらいではないでしょうか。
キャプテン・デイビスのアメリカン・ジョークやお調子者っぽいしゃべりが聴けるのもあとわずかになりました。
ディズニーシーに行ったらストームライダーは「Must See」ですね。
まとめ
ストームライダーは2016年5月中旬でクローズします。2017年春には「ファインディング・ドリー」がテーマの新アトラクションが登場。
クローズまでに何度も乗っておきたいですね。
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